All Episodes

February 19, 2025 15 mins

読書のお供はなんですか?のご質問から。2025年早くもベストブック入り間違いなしの小説をご紹介します。

<勝手に貸出カード>

朝比奈あすかさん『普通の子


♡リスナーアンケートご協力のお願い♡

↓ご回答はこちらから

https://forms.gle/XZnywVRHdzqEZCEG7

「まよどく」も5年目に突入! より良いチャンネルとして続けていけるよう、アンケートにご協力をお願いします。※個人情報は取得しません。番組改善の目的以外には利用いたしません。【ご回答期限:2025年3月5日23:59まで】


Mark as Played
Transcript

Episode Transcript

Available transcripts are automatically generated. Complete accuracy is not guaranteed.
(00:07):
真夜中の読書会、おしゃべりな図書室へようこそ。こんばんは。第199夜を迎えました。今夜のお便り、ご紹介します。軽井沢花園さんからいただきましたワタヤンさんミモレから参りました。ワタヤンさんの優しい声が大好きです。本ではないのですが、綿谷さんにお尋ねします。ゆっくり本を読むとき、何か飲みますか?コーヒー、紅茶、または私は、最近図書館にリクエストしたマーガレットアトウッドのマットアダムをお借りしました。待ち焦がれた三部作の最後、アトウッドの強く知的な女性に出会えるのが嬉しくて。あとね、最近感じています。翻訳ってすごいよね。

(00:54):
我が家の子供が大好きなタンタン冒険シリーズ翻訳の川口恵子さんが素晴らしすぎてはさておき、大好きな本にはお供が必要ですよね。私は家事や仕事を終えての一人。時間に入れたてのコーヒーとチョコの読書タイムが幸せのひと時です。パタヤンさんの読書タイムのおすすめのお供を教えてくださいといただきました。ミモレの頃から聞いてくださってるんですね。ありがとうございます。マーガレットアトウッドといえば、あのディストピア小説の傑作の、えっとドラマにもなったハンドメイズテイル次女の物語の人ですね。三部作は、私はちょっと読めてはいないんですけれども、マーガレットアトウッドが描く近未来のディストピアものを、最近は現実社会が追い越しちゃうんじゃないかと。ディストピア部類がこうフィクションを。

(01:49):
現実社会が超えちゃうんじゃないかと思うことがありますね。そのトランプ政権によるバックデートとかもそうですけど、法改正とか、まあ日本のね、政治家の言動とかも、世界情勢とかを見ると、なんかそんな気持ちになってしまいますが、さて、あの本題のご質問に戻りますね。ゆっくり読書の音もですね。あのお酒を飲むかと思いきや、読書の時は意外とお酒は飲まなくて、ネットフリックス見たりするときはビール飲みながら見たりしますけれども、私もコーヒー派ではありますが、あのインスタントコーヒーを飲むのが好きです。あのブラックじゃなくて、スティックカフェオレの方です。ブレンディスティックとかわかりますか?あのクリーム状の。あ、クリームの粉状になっている。

(02:45):
のと、コーヒーの粉状になっているのがミックスになってるやつです。ちょっと甘いあれをお湯をたっぷり入れて薄めに作って、ちびちび飲みながら読むのが好きです。ちゃんとドリップしたコーヒーをね。飲めばいいんでしょうけれども、コーヒーはすごく好きなんです。好きだからこそ。なんかに別のことに集中しながら飲むと飲みすぎちゃうんで、カフェインを摂りすぎてしまう、眠れなくなっちゃうっていう心配があって。その点、薄いスティックカフェオレはいいいいですよ。ちょうどあとちょっと甘いから、おやついらずで血糖値が上がる感じもあっていいなと思ってます。

(03:29):
出張とかライブの遠征なんかでビジネスホテルに泊まることも時々あるんですけど、その時に朝ごはんをつけるとお金がもったいないかなって思うんですけど、朝コーヒーをたくさん飲みたくて一杯とかじゃなくて。だからスティックカフェオレをコンビニで箱で買って、それを残ったやつを家に持って帰って読書のお供にしてます。あの喉に残る甘さと粉ミルクの感じ。まあちょっとケミカルな感じがありますけれども、割と好きで、読書の余韻とともに喉に残る甘さと粉ミルクの感じを楽しんでます。さて、今日も本もご紹介しますね。今日の勝手に貸し出しカードは、リクエストとは全然離れちゃうんですけれども。

(04:23):
喉に残る余韻がしばらく飲み込めないくらいに嫌な感じで飲み込めなくて残る本を紹介します。そんな前振りで恐縮ですが、今夜の勝手に貸し出しカードは朝比奈あすかさんの普通の子にしました。こちら、2025年のバタヤのベストブック入りと言ってしまってもいいです。まだ2月ですけど、そう。言っちゃっても過言ではないと思ってます。そのくらい衝撃を受けました。渾身の一作だと思ってます。まず、どんな小説かさっと説明しますね。セキュリティサービス会社に勤める主人公の佐久間美穂さんは、同じ会社に勤めている旦那さんと、共働きで小学校五年生のハルト君という息子がいます。そのハルト君がある日、小学校のベランダから落ちてしまうんですね。

(05:20):
幸い、あの命に別状はなかったんですが、さて、どうして落ちちゃったのか。自分から飛び降りたのか、なんかけしかけられたのか。理由を聞いても、ハルトくんはしゃべんない。もしかして、いじめられているのか、脅されたのか。まあ、お母さんの美穂さんは心配をして真相を突き詰めと突き止めようとするわけです。で、その美穂さん自身もそういえば子供の頃にクラスでいじめがあって、結構ひどいいじめがあって、助けてあげられなかった、傍観者になってしまったという、まあ苦い思い入れがあって、という話なんですね。で、ここまでだとハルトくんはかわいそうだけど無事だったし、まあ骨折しちゃったんですけどね。すごいこう、何かを制限されちゃうようなひどい後遺症が残ったとかいうほどの大げ。

(06:14):
大怪我ではなかったで、未央さんの昔のクラスのいざこざも、まあ結構ひどい話ではあるんですけど、そのボスみたいな意見の強い女の子がいて、そのこのターゲットにならないように、まあみんな怯えたり、ちょっと悪口を一緒に言って囃し立てたりみたいな感じでって。まあ、あるといえばあるじゃないですか。で、ちょっとどんくさいタイプの子がいて、まあその子にこう矢印が向かっていると。と。自分たちは安全みたいな感じですかね。まあ、そういうのって心当たりがゼロっていう人もあんまり少ないんじゃないかなと。これを今聞いてくださっている方も、子供の頃にそういう思い出が少しある人も少なくないんじゃないかと思うような話です。

(07:05):
ただ、この小説がですね。えぐい、いや、もうちょっと今年のベストブックかもしれないと言えるぐらいのパンチ力を持っている部分はその先なんですね。だから今日は今から少しちょっと踏み込んだ、結構後半の話に踏み込む紹介をしますので、もしあまり先入観なくフラットに読みたいな、読み始めたいなっていう方はここで一旦止めていただきまして、読んでからまたぜひ聴いてください。ちょっとなんか見かけて気になってたぞっていう。いじめかちょっと重そうだけど聞いてから読もうかなとかっていう人は、このままちょっと行っちゃいますんで聞いてください。美穂さんはセキュリティサービス会社に勤めていると言ったじゃないですか。先ほど、そのお家にセコムみたいなねサービスを取り付ける会社の。

(07:58):
営業をされているんですよね。で、そこであるお家で、まあうまくトントン拍子に契約が取れそうだと取れた。結構お金持ちなご夫婦なのかな。あんまり細かいことを言わずに、じゃあ、これもこれもつけてくださいというふうに話が進んでいきまして。ほう、よかった、よかったと思っていたら、そのご夫婦の娘さんから営業の担当を変えてほしいと会社に連絡が来るんですね。あの。その娘さんがなんと美穂さんと同級生だったと。で、自宅の内部を知られるのが恥ずかしいからっていう理由で営業を担当。変えてほしいって一応書いてあるんですけど、まあ、ちょっとドキッとしますよね。特になんかミスをしたというわけでもないのに、あれ、どうして?ちょっと待って、待って会って話そうよってなる美穂さん、いや、そっからがね、もうちょっとあれですよ、グレンディカフェオレを。

(08:56):
もう一スティック追加しないと読めない感じで怒涛の展開になっております。で、もちろんハルト君はどうしてそうなったっていう方も同時にまあ明らかになっていきます。こう少しサスペンス要素もある小説なんですけれども、何がこう描かれているかという一言では言いづらい小説ですが。みんなそれぞれ自分の物語で解釈をしている様を描いた小説と言えるかもしれません。真実、事実は一つのはずだけど、解釈の仕方とか、立場による受け止め方とか、記憶の仕方、それと誰かへの説明の仕方は様々で、それがまたさらに子供だったりすると、またちょっと違うのかなと思ったりしました。

(09:51):
自分のことは悪くない、そして自分の子供は悪くないってみんな思いたいわけですね。で、この小説の読みどころは、この美穂さんの余裕のなさのリアルさだと私は読みました。ちょっと冒頭の部分を読みますね。だからその日も美穂は脱水後の衣類を浴槽の蓋の上にまとめておいて、そこから順に取り上げ、ハンガーにかけていた。繰り返されてきた毎日の中の何ということもなかったはずの平日の朝、半分くらい干したところで脱衣所のドアが開いた。顔を覗かせたのはハルトだった。ウエストがゴム製のジャージ素材のパンツに青いTシャツ。夏休みが終わっても蒸し暑い日が続いている今、何時?美穂は聞いた。おおよその時間はわかっていたが、自覚させて急がせたいとあります。

(10:47):
ね、このちょっと夏が残っている蒸し暑い日で、脱脱水後の衣服をね、浴槽の蓋の上に置きながら、そこから順番にハンガーにかけているっていう。すごいよくわかりますよね。で、急かしたい、急がせたいって思ってるんだけど、ハルト君はママは何してんの?とか言って、もう見りゃわかるでしょうっていうことを聞いてくる。その。今何時?って聞いたことには答えずに、まあ、美穂さんも自分も身支度して出かけなきゃいけないから。まあ、この版画は書き終わったらね、自分も出なきゃいけない。焦っている。今いる営業の部署でちゃんとこう、実績を出さなきゃ、私もちゃんとやれるっていうところを見せなくちゃっていうことにも焦っている。

(11:39):
そんな中、ハルトくんはなんかちょっと学校に行きたくなさそうな気配を見せてるんだけど、まあとにかく学校に行ってちょうだいよっていう気持ちが勝っちゃってるわけですよね。旦那さんはなんだか呑気な感じなんですよ。その辺の美穂さんの苛立ちと、なんかありそうだったけどちゃんと聞いてあげられなかったなっていう後悔。まあ、絶妙ですね。絶妙にリアルで胸が苦しい。そんな感じの描写が続きます。では、今日はこの本から紙フレーズを読んで終わりたいと思います。自分の子供のことを人に指摘されると、そんなに傷つくものなの?その質問は美穂の心の中から響いた。そうか、あると悪く言われると、こんなに私は傷つくのだ。

(12:29):
とあります。この自分の子供のことを人に指摘されると、そんなに傷つくものなのっていうのは、美穂さんのお姉さんの言葉なんですね。図星をズバッと言われてくの音も出ない。でもカッとなる。まあ、そこを承知でこう、お姉さんと妹とね、ぶつかるのを承知で、お姉さんも覚悟していったと思うんですよね。あんた、今ちょっと偏ってるんじゃない?ってをちょっと冷静になってねっていう意味で。で、まあ、ハルトくんの大人には見えていなかった部分、日本の自分では見えていなかった部分を、まあぜひ最後まで見届けて確認していただけたらと思います。先ほど、みんなあると思うんですよっていう話をしたんですけど、そういうちょっと子供の頃のクラスであったいじめの話ってっていうふうに思った自分も結構衝撃を。

(13:27):
ガンってぶつけられるお話でもありました。はい、さて、次回はですね、いよいよ200回目の配信を迎えます。パチパチありがとうございます。そして、このマヨドックは2020年の3月から配信をスタートしましたので、来月でちょうど五周年を迎えます。パチパチパチ。そんなわけで、ちょこっとまたリニューアルをしようと思っています。あの。それにあたってアンケートにご協力いただけたら嬉しいです。概要欄にアンケートフォームのURLを貼っておきますので、そちらからご回答いただけたら嬉しいです。より迷どこを聞いていただきやすく、長く楽しんでいただけるような配信にしていきたいと思っています。

(14:17):
もちろん、私自身が一番楽しんで続けられたらと思っていますので、特に何か変えなくていいから聞いてるよっていう方もアンケートに回答いただけたら嬉しいなと思います。今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。さて、そろそろお時間になってしまいました。真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、おすすめの本や漫画、神フレーズをご紹介しております。リクエストや番組のご感想はインスタグラムばた読むからお寄せください。お届けしたのは講談社のばたやんこと川端りえでした。また来週水曜日の夜にお会いしましょう。おやすみなさいおやすみ。
Advertise With Us

Popular Podcasts

Stuff You Should Know
24/7 News: The Latest

24/7 News: The Latest

The latest news in 4 minutes updated every hour, every day.

Dateline NBC

Dateline NBC

Current and classic episodes, featuring compelling true-crime mysteries, powerful documentaries and in-depth investigations. Follow now to get the latest episodes of Dateline NBC completely free, or subscribe to Dateline Premium for ad-free listening and exclusive bonus content: DatelinePremium.com

Music, radio and podcasts, all free. Listen online or download the iHeart App.

Connect

© 2025 iHeartMedia, Inc.